諏訪です。連載第3回です。なんとなく流れで僕が中心となってTシャツを作ってみようということになった前回。さあ!無事にTシャツを作ることができるのか?!無事ではなくTシャツを作るのか?
次の日、さっそく辻井さんがパンフレットを持って来てくれました。
「このパンフレットから好きなTシャツを選んでいただければ、そこにプリントしますね。」
超シンプルな工程。シンプルすぎてミスるのがこわい。さあ、どの生地にしよう、どの色にしよう、とパラパラパンフレットをめくっていると事務所に土佐さんがやってきた。
諏「あのさあ、Tシャツを作ることになったんやけど」
土「お、いいですね」
諏「どんなんがいいかなあ?」
土「そっかあ、難しいですよね。この前岡村くんが着てたみたいなためしてガッテンのトレーナーみたいなやつとかもう逆に、いいんじゃないですか?」
諏「あー!なるほど!これいいね!もうロゴをドーンと!」
土「まあそれくらいのほうが開き直ってていいかなあ」
諏「うわー、これいいなあ。ありがとう」
これは助かる!もう、いろんな人の意見やTシャツを参考にしたほうが良さそう。
そんなことを思っているとその夜、石田と会いました。
諏「Tシャツ作ろうと思ってんねんけど」
石「シャツがいいんだよなー」
諏「は?」
石「シャツしか着ないんですよ僕」
諏「え、あ、ああ」
石「Tシャツは着ないなー。僕シャツしか着ないんですよー」
諏「ああ」
石「シャツ作りましょうよ」
諏「ああ」
石「シャツなら着ますよ。ただなー、Tシャツは着ないんだよなー!」
諏「え、それ、着てるのなに?」
石「あ、これヤバイ、Tシャツや!うわ!うわ!ちがうちがう!うわ!ちょっと!写真やめて!うわ、ヤバイ!」
参考になる意見とならない意見があるんだなあ。気をつけよう。
とはいえ、デザインを早く決めなくては、7月5日のキャンペーンに間に合わない。
さまざまなデザインプランが浮かびます。
あかん!どれもちゃう!無難すぎる!こんなん作ってないのと一緒や!
これを着てたって着てないことと一緒や!裸やん!文明よ!どうしよう!
デザインってなんだっけ? Tシャツってなんだっけ?
(つづく)