第33回公演「ビルのゲーツ」盛り上げ企画#1 諏訪が、ビルのゲーツTシャツを作るドキュメント。

第1回「なぜつくるのか?」

諏訪です。タイトルでもうすべておわかりでしょうけど、この連載は僕がビルのゲーツTシャツを作るドキュメントです。
本公演のキャンペーンとかに参加したりすると、取材とかで写真に写ったりすることが多く、イベントなんかでもお客様に写真を撮ってもらってお友達とかに宣伝してもらうんですが、その時に「ああ僕がいま公演Tシャツを着ていたらすごくわかりやすいのになー」って思ってて、結構毎年のように思ってて、「あ、去年もそれ思ったわー」っていうくらい毎年思ってて、「次回公演こそは忘れずにTシャツを提案しよう」と、それをついに今回の「ビルのゲーツ」の制作会議で提案できたんです。
そしたら偶然にもエレファントさんというデザインカンパニーの方が、つぎの本公演でTシャツを作らないですか?と声をかけてくださってるらしく、その打ち合せがたまたま来週にあるとかで「え!じゃあ参加したいです!」と結構な偶然が重なって、このプロジェクトが立ち上がりました。

いままで何度か、Tシャツを作ろうよみたいなノリが、あったことはあったんですが、劇団の代表である上田が、こういうTシャツとか劇団のグッズに対して結構な抵抗があるみたいで、僕の記憶では、上田のグッズに関する発言は、「グッズなんて浮かれている」だの「グッズというのは人気を売っているようなものだ」だの「俺は人気なんて信用しない」だの「作品しか売りたくない」だの「作品の力だけを信じている」だの「とにかく作品だ」といった、かなりうるさいもので、でもまあ僕らもその考えを尊重して、いままでそれほど積極的に、グッズ展開をすすめたことはなかったのです。ただ今回は、宣伝に使うという動機であれば、別に浮かれてないし、人気とは関係ないし、Tシャツを作っても上田は苦い顔をしないんではないかと。まあまあ夏の公演だし。

ということで、いよいよエレファントさんとの会議当日。上田が途中でヘソを曲げて「Tシャツ作らない」と言い出さないようにだけ気をつけて、話し合いがはじまりました。

次へ