2014.05.01

どうも、ヨーロッパ企画の酒井善史です。
4月22日。
この日は雨天中止ナイン第2話の収録があったのですが、今回は僕が製作した小道具で、出演者の皆さんに遊んでいただくという回で、実は今年の初めくらいから脚本の上田さんと少しずつ準備を始め、ここ1ヶ月くらいかけてあーでもないこーでもないと製作とテストを重ね、それが直前まで続いて、ついに当日、という、僕にとってはいわゆるXDAYだったのでした。

当日は出演もあったのですが、シーンごとに小道具の遊び方が変わるので、それに合わせて小道具を組み替えたりパーツを足したりと、ほぼ小道具にかかりきりで、スタッフさんたちに囲まれ、ご協力いただきながら、1シーン、また1シーンと何とか小道具をやりくりしながら、撮影が進んでいきました。

ある時、僕が小道具を次のシーン用に組み替えていた時に、スタッフさんたちが、子供のころ遊んだとある有名模型メーカーの話しで盛り上がっておられました。
偶然にも僕はシャツの下にそのメーカーのＴシャツを着ており、一瞬披露して話題に混ざりたいという欲求に駆られました。
ボタンに手をかけようか、いや早く作業しなきゃ、っていうかそもそも急にＴシャツ見せてくるヤツ気持ち悪いよなあ、オタク過ぎるものなあ、別段行動に移さず、作業を続けていました。
しかし、ちょうど作業が終わるかというタイミングで、「何だっけ？　△△？」「□□じゃなかったですっけ？」と、あるおもちゃの名前をみんな思い出せないという状況で、思わず「○○っすね」とそれまで一言も会話に参加してなかったやつが、自分では意識してなかったですが多分大層なドヤ顔で発言してしまったのです。

かなりキモチ悪い感じで話しかけてしまったにも関わらず、みなさんは「そうだそうだ」と和やかに僕の発言を受け入れてくださり、さらには、「その小道具面白いっすねえ、僕もやってみようかな」と、神のような発言。
もうそれだけで数ヶ月の労が報われるようでした。

結局、出演者の皆さんとはあまり喋れなかったものの、みなさんが僕の作った小道具で楽しみながら収録を進めてくださるのを見て、そして自分も一緒にやらせてもらって、結果、このXDAYは最高の一日となったのでした。