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COMMENT

※敬称略・五十音順
きっとまた、何度も見たくなるはず!ポイントはあげたらキリがないほど、どれを取っても愛に溢れていて、曇り空を吹き飛ばすほどの何か光を放っているのです。大きな尊敬と拍手を、心を込めて皆様に贈りたいです。

朝倉あき (俳優)

たった2分で何ができるんだよ!と思ったのも束の間、あんな事やこんな事が起きて…!2分の牢獄にハマった旅館の人々のドタバタ劇に、観る者全てがハマる!楽しくて愛おしい、何度だってループして観たくなる映画だよ!!

あんこ (映画大好き芸人)

SFと淡いロマンスがこじれて斜めにつながる、2分間の極短ループ。冬の貴船で起こった会話の数々をふとしたときに思い出し、その度にくすりと笑えます。私の中で今もループしているのかも。

石山蓮華 (電線愛好家)

タイムリープものでありながら人間の裏側が暴かれる衝撃の連続。 コメディとラブとミステリーとSFが怒涛のように描かれる2分ループにもう夢中!

伊藤さとり (映画パーソナリティ)

世界の危機とか、そういうのじゃない小さな街の小さなSF 2分間時間が戻る事がなんと面倒くさく、なんと面白く、なんと愛らしい姿なのか、全ての2分が愛おしいです。

岩永いわな (さんぽ(お笑い芸人))

こりゃ凄い…。”繰り返す2分のタイムループ牢獄から脱出せよ!“という神設定。その2分が毎回ワンカットのガチ2分という変態的な大労作。 ループに慣れてきちゃって「お前の初期位置どこ?」とか「このターン捨てよ」みたいなこと言いだすの超面白い!

上田慎一郎 (映画監督)

二分間で繰り返されるループの迷宮。 悩みや戸惑い、苦悩が描かれるのかと思いきや この作品では、色んな挑戦や希望。夢。楽しさ。そして、大切な愛と想いが 二分間ごとにいろんな顔を見せていく。 大雪が降って、大変だ。厄介だと思う大人たちの世界が「多くの日本映画」なら 大雪の状況を精いっぱい楽しむ童心のような作品が、この作品だ。 日本の映画を見て、童心のような喜びを。そして深い感動を与えられる映画は 奇跡だ。この作品には二分間の「奇跡」が詰まっている。 その感動でも泣いたが、自分がこの作品に関わってないことが悔しくて泣いた。

植田博樹 (TBSテレビ ドラマプロデューサー)

たったの2分が気づけば映画になっていた。あまりに些細であまりに小規模なタイムループ。 そんな繰り返しから生まれる一度しかない小さな"奇跡"の積み重ね。僕の人生もたったの2分で出来ている。たぶん。

沖田遊戯 (芸人/映画YouTuber)

緻密に構築されたプログラミング言語のようなシナリオが持ち味の上田誠が、 本作では京都を舞台に、制御と演算からは最も遠い、人間の情緒を実装。 それぞれに事情を抱えた人間関係によるエラーも織り込み済み。 さらに、ままならなさの頂点、ラブストーリーまでもインストール。 作家性の拡張、新境地の上書き保存。 プレビューも無事に済んだようなので、完成品は劇場のスクリーンでご覧ください。

おぐらりゅうじ (編集者)

未だかつてこんなに短いタイムループの映画があっただろうか、僕は観たことがない。そしてこんなに面白い設定の映画も観たことがない。しっかりと時間がループしているのにどんどん進んで行くストーリーに、困惑と驚き、そして感動さえする。そして考える、この映画を何回ループしようかと。

長田庄平 (チョコレートプラネット)

まったく観たことのないタイプの映画。いわゆるタイムループものの形式をとりながら、ジャンル横断しまくり。かといって雑味はなく、上質なコメディの味わい。僕らの世界でいうと、最先端の感覚スパーシャルとも接続している。色んな出汁が混じり合った雑炊を最後までたっぷり楽しんだあとに流れる主題歌『Smile / くるり』は、予告で聴いたときより深みが増している。 同時代に、ヨーロッパ企画という劇団があってくれてほんとにうれしい。この発想の起点は一体何なんだ。何度も唸ったし、何度も驚いたし、何度も笑った。そして何度も、ストレンジな着想を最後まで形にするまで自分もがんばろうと思った。これもある意味タイムループだ。

川田十夢 (AR三兄弟)

素晴らしかったです! 今まで見てきたループものやタイムリープものって基本的には事件や構造で見せていたのに、この作品はあくまで思考と感情でストーリーを進めていくのに感動しました。全ループにアイディアがあって面白い。そして最後にはしっかりエモーションがある。 毎回新しいチャレンジしてるなあ。 尊敬します。オススメ!

佐久間宣行 (TVプロデューサー)

「世界の」ヨーロッパ企画がまた、やった。としか言いようがない。脚本、演出、演技、 カメラワークとロケ場所と天候が(ねらい通りに)奇跡的なマッチングをしてる。平凡な言い方 だけど、第二の『カメ止め』があるとしたら、これだと思う。

高橋栄樹 (映画監督/MVディレクター)

タイムループものは、世界中に数あれど、2分間タイムループは世界初だと思います。とんでもない設定で繰り広げられるとんでもない映画です。おもしろいものを作りたいど変態達の思いが詰まった傑作です。この物語の世界には絶対行きたくないけれど、この物語の舞台には絶対行きたくなりました。 繰り返さない貴船に行って、映画の感想話したい。

高橋茂雄 (サバンナ)

2分という短い時間がループする中、人物たちのそれまで停滞していた人生が、少しずつ動いていく様子に感動しました。久保史緒里の役どころも必見。この名作が世界に見つかる前に、是非劇場で目撃してください。

徳尾浩司 (脚本家)

注意:ヨーロッパ企画初めてのお客さまは理解を置き去りにされる可能性がございます。 ただ観終わった時には常用性や依存性が高くなりますのでお気をつけください。 私の様に何度も心が昂る時間旅行を追体験させていただいていると理解に高揚感が伴います。『リバー、流れないでよ』も繰り返し観ることで繰り返す時間をより楽しめます。同じことを繰り返す日々に新しい日常をくれます。

戸塚純貴 (俳優)

ああ!違う、そうじゃない!! 2分間を数珠つなぎにして このヘンな世界を攻略する。 ああ、コレ最後まで楽しいやつだ。 そう思ったら、あぐらをかいていた 自分の好奇心が正座した。 この映画の熱量! 邦画SFの新定番。

ニイルセン (アートディレクター/美術)

「私、初期位置あそこですんで」その言葉に爆笑し、やがて少しずつ笑えなくなり、そのうち大切なものに気づかされ、最後は予測不可能のどんでん返しを食らう。心地よい余韻が残る映画だ。

花田陵 (漫画家)

今日の天気。小さな秘密。微かな軋轢。恋の願い。誰もが身に覚えのある感情と関係性の悲喜交々を無限ループするたった2分の積み重ねだけで魅せる、どこまでも愛おしい86分。

福山リョウコ (漫画家)

繰り返される2分。頑迷なまでにきっかり2分。ひたすらリピートされる2分を煮沸し続けるとどうなるか。これまで誰も考えなかったし、考える必要もなかった2分を描き倒す、おそるべき映画でした。

万城目学 (小説家)

なんだこれは! 2分間でこんな色々な事が起きるなんて!ずっと同じなのに全然違うし!撮影もすごい大変だったろうし!めちゃくちゃ大変だと思いますがこれを舞台で見てみたいです!

松尾駿 (チョコレートプラネット)

今の世の中、雲霞のごとく<タイパ>なるものを重視する傾向にある。溢れる情報の洪水に流され、なんだか急速に歳月が過ぎ去っているかのよう。世の中のスピードに追いつけない、そんなストレスを抱えている人も少なくないだろう。今作には、斯様な時代傾向に対するアンチテーゼがある。映画に対して<タイパ>を重視する者たちは、全知全能の姿勢で「時間を操作する権利は観る側にある」との乱暴な言説を宣う。そんな彼らに対して、この映画は前に進もうとしても進めない、無間地獄のような時間のループを強いながら、情報の渦に巻き込んでゆくのである。でも、案ずるなかれ。時の流れに身をまかせれば、時は川の流れように過ぎてゆくものですから。

松崎健夫 (映画評論家)

これまでのヨーロッパ企画の映像作品の最高傑作でした。大スクリーンで観るべき作品になっていて、良質なエンタメ作品を観た後の心地良い気分です。やり続ける力、演出も芝居もすべてが進化してます。

本広克行 (映画監督)

2分だけ!たった2分が繰り返すだけなのに! 何んだこの面白さは!? SF映画ってこんなに笑えるんだ!! 僕はスクリーンの前で大爆笑しました! 個人的には雪が美しい映画でした。 皆様もぜひ劇場へ足を運んで下さい。

森井あきひと (ポルコ(お笑い芸人))

過去に戻って世界を救う、または過去を変えて大惨事を招く。アメコミでもよく描かれる時間の遡逆を2分だけ、そして貴船だけという箱庭感。にも拘らず救うも大惨事もしっかり詰め込まれた傑作コメディでした。

柳生玄十郎 (アメコミ侍)

こんなにミッション無限増殖し続ける映画初めて! トムクルーズが今までコンプリートしてきたミッション数は余裕で超えていく。 伏線貼り放題の解消し放題のとんでもない設定の発明、はぁ、面白かった! ネタを作る時、あまりにも突飛な設定は受け入れてもらえないとまったく笑えない、でも、笑ってもらうにはどうしたらいいか? 突飛だと止まってるのがもったいないと思うくらいの面白いボケや事件を起こしたらいい、昔養成所でそんな話をされたのを思い出した。 しのごのいっとりますが、ただ面白かったって話です。 ありがとうございました。

山里亮太 (南海キャンディーズ)

まさかの2分間ループ(!?)に捕らわれてしまった人々の群像劇!ヨーロッパ企画さんの演劇のようでありながら、それでいて映画でしか実現しえないアイデアが炸裂した傑作です。ぜひ劇場で!

吉浦康裕 (アニメーション監督)


REVIEW

古今東西のタイムトラベル映画を観てきましたが、こんなにも愉快で心震える作品はなかなかありません! 古き良き旅館、流れる川、めぐる季節。唯一無二、幻想的な時の牢獄のとりこになりました。
タイムトラベルとひとくちに言っても、過去に戻る、未来に行くなどさまざまですが、特に興味深いのがこのループものというジャンル。そしてループものにも種類があって、人生を繰り返す、1年を繰り返す、1日を繰り返すなど、時間の長さで味わう苦難も変わってきます。24時間のループだって心が折れるに違いないのに、2分は究極に近い。正直、2分の中には絶望しかないと思っていました。しかし驚くべきことに『リバー、流れないでよ』で繰り返される2分間には、ありとあらゆる感情とドラマがつまっているのです。コメディであり、ロマンスであり、サスペンスでもある。今回の2分で大笑いしたと思ったら、次の2分では恐怖に包まれる。たった2分間でこんなに冒険ができるなんて。たった2分の中に永遠もモラトリアムも存在し得ると知りました。なんということでしょう。私の中の時間の概念が変えられてしまいました。
「時間の流れは一方通行」という法則は、人生にとって想像以上に本質的なもののようです。このルールをいじると、逆説的に人間というものが浮かび上がってくる。いままで見えてなかった方向から関係性をのぞくこともできる。そこに立ち現れるおかしみ、切実さ、腹黒さ、いじらしさを豊かなキャラクターたちが見せてくれます。ありえない世界なのに、人ごとではない臨場感。ふくらはぎを揉みながら食い入るように鑑賞しました。
とにかく、時間で遊ぶのが上手すぎる。タイムトラベラーが実在するとしたら、それはヨーロッパ企画のみなさんのことです。

タイムトラベル専門書店店主 藤岡みなみ