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およそ1年ぶりとなるヨーロッパ企画の本公演。この1年間、ヨーロッパ企画メンバーがどこにいて何を考えていたのか。お互いにつかず離れず動いていた1年間を振り返ります。(全3回)

 

角田貴志×中川晴樹×本多力編 石田剛太×土佐和成×永野宗典編

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

■「アートダイブで、演劇以外にも人脈が広がった」(諏訪)

 

諏訪 まず『ロベルトの操縦』の直後は…あ、アートダイブ(#5)だ!アートダイブって展示をやったんだ。
西村 そういえば、ここ3人とも出てますよね。「ご飯展」って。
諏訪 そうそう。ヨーロッパのメンバーに、僕が「ご飯をテーマに何か作って」って。
酒井 僕は、3種類のふりかけをランダムでかけるロボットを作りましたね。
西村 私が食べ残しセット、みたいな。樹脂で何か固めて。
諏訪 凝った奴作ってたよね。それで僕が、人物と食べ物の相関図という、新たな組み写真を。あとは大歳(倫弘)に、テキストで食べ物を表現してもらったりとか。
西村 あんまり人、来ませんでしたけどね。
諏訪 でもアートダイブきっかけで、いろいろ人脈みたいなの広がったんよ。大学に教えに行けたりとか、演劇以外でもそういう風に広がることができて、すごく楽しかった。
酒井 僕もそれきっかけかどうかはわからないけど、「サカイ発明センター」という、発明の連載やらせてもらえるようになりましたね。
諏訪 にっしゃんは? アート的な広がりは?
西村 あー…アートダイブで樹脂を使えるようになって、そっからイエティの公演で、小道具を樹脂で作りました。
諏訪 えー、マジで? 樹脂職人(笑)。それ、もっとアピールした方がいいよ!
酒井 そうよ、樹脂を扱える役者って、なかなかおらんよ。
諏訪 で、その後僕は、神保町花月で『今宵、』を上演した。
酒井 初めての作・演出で! でもあれ、メンバーは出れなかったんですよね。
諏訪 うん。黒木(正浩)さんしか出れんかったし、メンバーもほとんど観に来てないんじゃないかな? 公演東京だけやったし。でもあの劇は、むっちゃくちゃ面白かったけどねえ。自分の経験…麻雀のメンツが集まらないってこと書いたんで。
西村 実体験を元に。
諏訪 そうそう。で、それがめっちゃ楽しくって、また次書きたいなと思ったから、ハイタウンで『殺鼠コメディ』やらせてもらったってのはある。
酒井 両方とも実体験なんですね。
諏訪 そう。ドキュメンタリーというか、再現コメディやね。再現から始まって、最後にちょっとファンタジーっぽくなるっていうのが、僕のやり口。
西村 『殺鼠』はネズミが可愛かったなー。
諏訪 それはハイタウンの出し物を決める時に、ちょうど自分のアパートで、ネズミとの戦っていたのが、めっちゃ旬やったんよ。それで僕の中で「劇にするなら今しかない!」みたいなのがあって。
酒井 『暗い旅』でも取り上げてましたもんね。事件みたいになってた(笑)。
諏訪 でも不思議やけど、『殺鼠コメディ』やってから、ネズミが出なくなったんよ。
西村 葬られた!
酒井 供養(笑)。
諏訪 何でやろねえ? だから今度は、それを芝居にしなきゃねえと思ってる。ネズミとの戦いを演劇にしたことによって、ネズミがいなくなったまでが完結(笑)。でもそれをすると、もう書くことがなくなるという(一同笑)。
酒井 作家としての(笑)。
諏訪 だから次に何か面白い体験がないと、新作が書けない(笑)。で、『殺鼠コメディ』の前に、MONOの『少しはみ出て殴られた』があったんや。あれはねー、土田(英生)さんがすげー面白いから、ずっと笑かされてて楽しかった。
酒井 むっちゃ仲よくなってましたよね。
諏訪 仲いいよ。帰り道も一緒やし、家に帰ってからも、iPhoneのゴルフゲームのアプリを、オンラインで一緒にやったりして(笑)。
西村 どんだけ仲いいんですか。
諏訪 土田さん以外の人たちも、すごくウェルカムなムードで入りやすかった。あとみんなが中川さんをイジるから、僕も一緒になってイジれるのが良かったなあ(笑)。
酒井 でもあの芝居、諏訪さんと中川さんが仲良しって設定が、僕らからしたら違和感ありましたね(笑)。
諏訪 僕も「違うなあ…」って思いながらやってたから、バレるね、そういうの(笑)。それで本多君が「中川さんの役は僕がやるべきでした」って、土田さんに言ってた(一同笑)。
西村 嫉妬や、嫉妬(笑)。
酒井 でも確かに本多さんやったら、何の違和感もなかったですね。
諏訪 うん。僕も「本多君やったらもっと感情移入できたから、もし再演するんなら、本多君でお願いします」って言っといた(一同笑)。
酒井 イヤやなー、それで本当に外されたら。
諏訪 でもあの役自体は、割と普段の自分に近いキャラやったから、全然やりやすかったね。で、MONOの後には、さっき話した『殺鼠コメディ』があって、次が『スピリチュアルな1日』か。1年ぶりの再演。
西村 ああ、(初演は)震災で公演が少なかったから。
諏訪 そうそう。NON STYLEの石田(明)さんと一緒だったけど、今回も面白かったわー。片桐(仁)さんや吉本(菜穂子)さんがどんだけボケてもナチュラルにツッコんで、しかも芝居も崩さないという。僕とかも、別に狙ってなくても…普通にミスしたことでも、面白くツッコんでくれるから、何もしなくても面白い人になれる(一同笑)。
酒井 普通にしているだけなのに(笑)。
西村 技術っていうか、すごいなあ。

 

■「コロンビアの空港で、パンケーキの粉を調べられた」(諏訪)

 

諏訪 で、『スピリチュアル』の後は、京都ニューシネマの『別のUFO』の撮影をして、すぐに『魔法のオルゴール』ってミュージカルの稽古だった。
酒井 ああ、ジョニーでしたっけ? NY帰りの。
諏訪 「NY帰りのジョニーです」って言って、ウケるという役(一同笑)。
西村 歌も歌ったんですか?
諏訪 そのプロデュースに誘われたのは2回目やったんやけど、その前の作品では、ソロパートがあったんよ。5文字ぐらい(一同笑)。
酒井 短っ!(笑)
諏訪 その時は大和田獏さんも出ていて、獏さんと僕が5文字ずつ担当した。だけど今回はもう、0文字(一同笑)。
西村 あら? ソロはなし?
諏訪 合唱はあったけどね。作曲の先生が音階を合わせてくれたんやけど、音域がなさすぎてね。それでいよいよ、歌唱力がないということになったんやろうなあと(笑)。
酒井 じゃあダンスを頑張ったとか?
諏訪 それも5分ぐらい(笑)。でもあの時は稽古より、『別のUFO』の編集の方が死にそうやった。東京で使ってたPCのスペックが悪かったから、いちいち処理に時間がかかって。
酒井 あれは僕、セット作るの手伝わせてもらいました。まさにここ(取材をしている部屋)で撮ってましたよね? 西垣(匡基/『ヨーロッパ企画の暗い旅』ディレクター)くん主演で。
諏訪 うん、西垣がUFOに何回もさらわれるって話。編集も大変やったけど、やっぱり京都で腰据えて、時間かけて撮りたかったっていうのがある。西垣の演技にしても、僕は満足してないけどOK出しちゃったりしてたんで。10回20回やっても、できないから(笑)。
酒井 あ、まあまあやらせてたんや(笑)。
諏訪 (撮影場所の)下では、忙しい本多さんが、2時間も空けて待ってくれてんだよ! って。
西村 それ、プレッシャーやなあ(笑)。諏訪さんは黒木組(『GO太 GOレツ太 GO衛門太〜未来は俺がつないだる!!!〜』/京都ニューシネマで上映)も、声だけ出てましたよね?
諏訪 うん。僕が東京から1日だけ帰れる日があったから、石田と僕の対決シーンを撮ろうということになったけど、どっちにしろ(合成用の)グリーンバックにしなきゃいけないと言われて。せっかく帰って来てるのに、グリーンバックって意味わかんない(笑)。でもあれ、石田が3役で出る話やったから、それなら敵役も石田がやったら面白いんじゃない? って言ったら「あ、むっちゃ面白い!」って話になって、じゃあ僕がその声を入れるわってことになった。
西村 はー、それであんな風になってたんや。
酒井 あと諏訪さん、最近コロンビア行きましたよね?
諏訪 あー、行った行った。ジョージアのCM(http://www.georgia.jp/emb/cm/cm1.html)の撮影で、コロンビアまでコーヒー豆を摘みに行って、ラバに乗って山に登ったりした。スタッフさんは車とか歩きで撮影場所に行くのに「じゃあ役者さんは、ラバと一緒に来てください」みたいに言われて(一同笑)。
西村 なんでラバ(笑)。
諏訪 その山道が、車は入れないから遠回りになるけど、ラバならいけるって。でもラバ、すごいよ。むっちゃ言うこと聞くもん。撮影になったら、ちょっとイライラしてたけど(笑)。
酒井 あー、やっぱりわかるんだ。
諏訪 ラバの足元にバミったり(註:撮影中の立ち位置の印を付ける)して…「いや、わからんやろこれ」って思ってた(一同笑)。
酒井 そこまで操作でけんやろ、って(笑)。その後帰りの空港が大変だったんでしょ?
諏訪 うん。コロンビアで美味しそうなパンケーキの粉があったから、お土産に買って帰ろうと思って。それで帰りの空港でトランク預けて、搭乗口で待っていたら、税関の人が僕のトランク持って来て「これお前のか? 開けていいか?」って言われて、パンケーキの粉を出されたんよ(一同笑)。
酒井 あー、白い粉やから。
西村 麻薬と間違われたってことですよね?
諏訪 それで出された物を、袋開けて匂いかいで「…OK」って(一同笑)。
西村 嗅いだんや!
酒井 「ええ匂いする」って思ったんでしょうね(笑)。
諏訪 それで税関の人は納得したけど、周りのみんなはゲラゲラ笑ってた。「パンケーキで捕まったぞ、あいつ」って(笑)。
酒井 まあそれは、日本じゃできない体験でしたよねえ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

■「ヒーローショーに、ヨーロッパ企画の演技を取り入れてます」(酒井)

 

酒井 僕は、2ヶ月に1回は立誠(元・立誠小学校)で芝居やってましたね。加藤啓アワー劇団アグレッシブ企画、イエティ『ブラッド&バター』、ハイタウン、サマーオニック、それでもう1回イエティ。
西村 狭い範囲で(笑)。
酒井 それとさっき言った発明の連載と、ABCヒーローアドベンチャーランドの、ヒーローショーの脚本と演出を2回やりました。
諏訪 …それ、ほぼ全部レギュラーで埋まってるってことやん!
酒井 そうですね。月1回発明して、年に2、3回ヒーローショーやって、半年に1回イエティに出て、年に1回ヨーロッパの本公演に出ると。
諏訪 ブレてないねえ、酒井は。安定。超安定(笑)
酒井 で、まず加藤啓アワーですね。
諏訪 あー、観た観た。「酒井歌舞伎」だ。
西村 あれ面白かったなあ。初めてあんな姿を観たから。
酒井 でもあれやってから、変な役が増えましたね(笑)。
諏訪 あの時僕が「酒井だけ声ちっちゃかった」ってダメ出ししたら、なんかそっから声を大きくするようになったと思う(笑)。(会場が小さい)立誠やのに、その日からえらい声張ってるなあって印象が。
酒井 いやちょっとそれは、イエティか何かの時に諏訪さんが「酒井声デカ過ぎるよ」って、ダメ出しされた記憶があったんで(一同笑)。
西村 振り幅がグンと上がったと。
酒井 あと立誠でやる時は、(声の大きい)本多さんと一緒のことが多いので、それで引き上げられるというか、合わせちゃう感じがあります。ちょっとわかんなくなってきてますね。
諏訪 で、それからすぐに劇団アグレッシブ企画に行ったんだっけ?
酒井 1月頭から。その時は石田さんや土佐さんと一緒に住んでて「ケンカとかせえへんなあ」って言ってたんですけど、結局土佐さんが夜中にいなくなったりとか。
諏訪 え? ケンカ?
酒井 ケンカじゃないです。「もう、ちょっと一人になりたい」って(笑)。
西村 そういうタイプですよね。
諏訪 で、アグレッシブ企画…酒井の役、全く覚えてないわ(笑)。
酒井 ちょっと! 僕はたまに出てくる葬儀屋の役です。芝居を引っかき回すような役。あの辺りから、ツッコミじゃないキャラを振られるようになってきました。
西村 趣味も反映されるようになってきてますよね。小道具のインカムとか。
酒井 いや、あの時は小道具を作ったというだけで、あの役自体は、そんなに機械に強い役じゃなかった。幽霊が見えるというだけで(笑)。で、その後にイエティがあって、その後にヒーローショーを1本やりました。
諏訪 その時は作・演出両方やったんや?
酒井 そうですね。最初は脚本だけで、2回目から演出もやって。
諏訪 酒井演出したことないのにさあ、それすごいよねえ(笑)。
酒井 その前に、芝居の脚本を書いたこともなかったです(笑)。
諏訪 でも初めての演出で、そんなに顔なじみじゃない先輩とかに指示するわけやろ?
酒井 ああ、でもスーツアクター…いわゆる「中の人」たちって、みんな若いんですよ。僕より下の人ばっかりで。それとアクションの演出は、基本的にアクション監督がやってくれるから。
諏訪 「演技こうしてください」みたいな演出は、あんまりしないの?
酒井 は、します。立ち位置とか、アクション以外の演技の部分とか。ヒーローショーのリアクションって、割とわざとらしいのが多いんですよ。それでちょっと、ヨーロッパ企画っぽい演技を入れたりすると、向こうも新鮮みたいで。
諏訪 ヨーロッパ寄りになってきてるんや、ヒーローショーが!(笑)
酒井 ですね。アクターの人たちもヨーロッパ企画を観に来てくださってて、最近は「こういう風にやりたい」というコンセンサスも取れてきてるんですよ。そうやって、だんだん積み上がっていってる感じは、何となくしています。でもまあ、楽しいっちゃ楽しい仕事ですよね。単純に特撮物が好きだし、周りもそういう人たちばかりなんで、ただのオタクの集まりみたいな感じで(笑)、楽しくやってます。
諏訪 えー、ヨーロッパでヒーローショー企画してや!
西村 あー、やりたいやりたい!
諏訪 アクションだって、僕側転得意やし(笑)。

 

■「今年の夏は、西の方角に縁があったそうです」(酒井)

 

酒井 実はハイタウンでは、一人芝居をするか、ヒーローショーにするか迷ってたんですよ。ワイヤーアクションやりたいなあと思って(笑)。でも結局、一人芝居の『煩悩コメディ』にしました。
諏訪 あー、酒井がロボット的な…一人芝居って自分が考えてることを自分で出すって感じがあるけど、酒井は後ろに先生たちがいるんだなって感じが(笑)。酒井から出てきた奴ないじゃん! って思いながら観ちゃいました。
酒井 あー、まあねえ。せきしろさんやバッファロー吾郎A先生とイベントをご一緒した時に、その打ち上げの席で冗談半分で「酒井君の一人芝居をやろう」みたいな声が上がったんですね。それがだんだん現実味を帯びてきて、ハイタウンの時に先生方に聞いてみたら、お二人とも「書いてくれる」ということだったんで。まあこういう機会でもなかったら、一人芝居なんて一生やらんだろうなと思ったんで。
諏訪 でもせきしろさんの劇とか、木村さんの劇やれる人なんか、なかなかいないよねえ。
酒井 せきしろさんは、ちょくちょく後輩の単独ライブのネタを書いてるらしいんですけど、木村さんは人に書くのは本当に初めてやったらしいです。
西村 へー、いいなあ。
諏訪 レアやなあ。うらやましい。
酒井 光栄でした。で、その後は(永野宗典不条理劇場の)『劇野郎が来る!』の人形を作ってました。その辺は永野さん…劇野郎先生に詳しく語っていただくとして(笑)。で、夏に立誠で「サマーオニック」ですね。
西村 「スーパーオニック大戦」に出てましたよね。ゲームのパロディの。
酒井 「スーパーロボット大戦」ってゲームが、僕とか団長(池浦さだ夢)とかが好きで、それのパロディコントやりました。
諏訪 あれ、雰囲気は面白いんだけど、具体的に何やってたかは全然わかんなかった(笑)。
酒井 だって、雰囲気しかないですもん(一同笑)。本気で面白がってたのは、多分僕と団長と(男肉メンバーの)先輩(江坂一平)ぐらい。
西村 踊りはしなかったですよね?
酒井 踊ってはないです。特に声もかからなかった(笑)。
諏訪 でも違和感なかったよね。酒井が男肉出ても、全く自然に入ってた。
酒井 とにかく団長と話が合うんですよ。年も近いし、触れてきた文化も似ているから、ずうっとしゃべってられる。
諏訪 へー。じゃあ今後、本公演にも出るかもね。
西村 オタクを体現できるという(笑)。
酒井 で、その後はイエティの『ウイークポイントシャッフル』ですね。あれは女優さん4人出ていて、それが何か…楽しかったですねえ(笑)。それまでおっさん5人とかで、ずうっとやってたんで。あんまなくないですか? 女の子が多い現場って。ヨーロッパは特にそうですけど。
諏訪 『魔法のオルゴール』の時はヤバかったけどねえ。ほぼ女子楽屋にいたから(笑)。
西村 えー? なんで?
諏訪 劇場の楽屋が狭かったから、女子楽屋の隅っこをもらってたという。確かにむっちゃ楽しかったねえ。着替えとかも「諏訪さんは目をつぶってくれてたらいいよ」みたいな(一同笑)。
酒井 むっちゃエロいじゃないですか!(笑)
西村 あと、タイにも行ってませんでした? 酒井さん。
酒井 あー、イエティの直後に『アグレッシブですけど、何か?』のロケで、石田さんとタイに行ってました。「嫌な旅、悪夢気分」ってテーマで、ムエタイの体験学習に放り込まれたり、温泉掘ったり、すっごい辛いタイ料理食べたり。僕、辛いもん苦手なんで大変でした。
諏訪 考えたら酒井、東京の仕事ほとんどなかってんなあ。
酒井 そうなんですよね。『アグレッシブ…』の企画で占いをしてもらったら、今年の夏は西の方角と相性がいいって言われてたんです。
諏訪 えー、そうなんだ!
西村 ピッタリや!
酒井 ヒーローショーは和歌山だし、あとはほとんど京都か広島(の仕事)だし。それで最後がタイですからね。より西に行って終わる、という(笑)。

 

 

 

 

 

■「骨董の鑑定と写真の技術が上がりました…多分」(西村)

 

西村 私は年間を通して、立誠にはよく出入りしてましたよね。立誠の公演のお手伝いに行くキャラ(笑)。それで秋には、諏訪さんが言ってた「アートダイブ」に参加して。
諏訪 作品売ってたんだけど、それがむっちゃ高かったからねえ(笑)。4,000円ぐらいしてたから、樹脂作品。樹脂高ぇ! って(一同笑)。
酒井 ガレージキット並みの(笑)。
西村 いや、売りたくなかったんですよ。量産したら安くなるんですけどね。まあそれで「樹脂楽しいな」ってなって、イエティの『ブラッド&バター』で、小道具として呼ばれたんですよね。パンのブレスレットみたいなの作りました。
酒井 1日か2日ぐらいだったけどね(笑)。
諏訪 で、その間は何してたの?
西村 えー…何してたんやろ? 全く記憶にない期間があるなあ。その時はバイトとかもしてないですし、スッと抜けてます。カウントダウンも出てないですし。
酒井 じゃあ、記憶があるのは?
西村 イエティがあってから、ハイタウンもちょこちょこ手伝って…あ、その頃から骨董屋で働いてました。
酒井 京都らしいバイトを。
西村 ねえ。仕入れも京都でやってました。
諏訪 写真も撮りまくってたよね?
西村 ネットショップみたいな所だったんで、商品の写真を撮って載せてたんですよね。だから写真の技術はアップしましたよ、多分。
諏訪 鑑定とかもできるんだ?
西村 そうですね。象牙の素材とか、茶碗の印を見るとか。
酒井 「何でも鑑定団」できるやん!(笑)
諏訪 そうだ、できるんだよねえ。
酒井 すごい技術やん。そのうち贋作とかも作れるんちゃう?(笑)
西村 樹脂で象牙を贋作するという(笑)。でもそこも夏で辞めて、その後は旅行に行ってましたね。諸国漫遊(笑)。
諏訪 あー、確かに、よく旅行に行ってるなーって感じやった。
酒井 どこ行ってたんだっけ?
西村 葉山とか金沢とか。青春18きっぷを使って、長野にも行きました。美術館行ったり、海で泳いだり。
諏訪 どこが一番楽しかった?
西村 葉山かな? リゾート感のある所で。8年ぶりぐらいに海に行ったから。
酒井 こんな(大きな)グラサン買ってきてたもんねえ。
西村 全然似合わんかったけど(笑)。でもまあ、人にもよく会うようにしていたので、知識だけは増えましたね。
諏訪 それを女優として生かしていくと(笑)。

 

■最後に:今後ヨーロッパ企画で生かしていきたい経験は?

 

酒井 今回はイエティでやってるような役が一番近いというか、設定が似てるんで、それは生かしていけるかもしれないですね。あと発明的な部分では、小道具を作ったりするだろうから、その経験も生かしていきたいなと思います。ちゃちい小道具は僕で、樹脂はにっしゃんで。
西村 ねえ、樹脂の小道具を作って…より裏方的になってますよね(笑)。あと、葉山に行った時に、人前でビキニを着たから…。
酒井・諏訪 えー!!
諏訪 それは見たかったなあ(笑)。
西村 開放感ありましたね。大胆な私、みたいな(笑)。それで一皮むけてればなあ、と思います。
諏訪 僕は…今回の舞台に生かせそうなことは、ちょっとなかったですねえ(笑)。また次回の本公演に生かせればいいなあと思います。
西村 ラバが出てくればよかったのに(笑)。
諏訪 そうやね。次回以降に、上田君に生かせる役を頼んで…ラバ面白いと思うんやけどねえ。
西村 ラバコメディ(笑)。
酒井 ラバ10頭ぐらい使って…キャラバンみたいになりますよ、旅公演が(一同笑)。

 

 

 

【質問:今、一番漂流したい所はどこですか?】
《酒井》 
異次元。いやもう、想像つかない場所なんで。あと宇宙とか。でも漂流は怖いですよね。行きたいけど、宇宙を漂流とか、確実に死にますから(笑)。

《諏訪》 
ネパールのポカラと、南インドのプリーという街に行きたいと、ずっと憧れてるんですよ。インドに行った時に、旅行者の人たちが、その2つの街がいいって言ってたので。「わー、すげー行ってみてぇ」って思いながら、ずっと行けてない所です。

《西村》
霊界とかかなあ? いろんな人に会いたいです。藤子・F・不二雄とか手塚治虫とかに会って、『火の鳥』続編がどんな構想だったか聞きたいです…漂流関係ないですね。ただ会いたいだけ(笑)。

<インタビュー:吉永美和子>